「宮ボット語録」カテゴリーに入っている記事

  • → これが沖縄の生きる道
       2014年 『これが沖縄の生きる道』 第4章 国境に生きる人々の知恵ぼくが「格差と貧困が増大した」という言い方よりも「中間層が分解し共同体が空洞化した」という言い方を好むのは、非貧困層であっても〈感情の劣化〉を被るメカニズムに言及できるからです。一部の調査では、安倍支持層の若い世代は、他の若い世代に比べて、所得は高いが独身者が多く、独身者の中でもパートナーがいない割合が多いという結果、が出ています...  全文を表示する

  • → 中澤系歌集 uta0001.txt
       2015年 『中澤系歌集 uta0001.txt』寄稿「「告知される『蝕の時代」の始まりと、『遠き未来』の新生」 ワークショップなどで数多くの男たちを観察してきた経験から言うと、街頭ナンパは長くても五年で飽きる。中澤系の表現で言えば「類的な存在」であることに倦むのである。中澤系『uta 0001.txt』の目次に目を通した途端、一瞬眩暈がした。恐るおそる時系列で読み始めると、記憶の怒涛が引き金を引かれ、しばし時間感覚を失...  全文を表示する

  • → いま、幸福について語ろう 宮台真司「幸福学」対談集
       2015年 『いま、幸福について語ろう 宮台真司「幸福学」対談集』 佐々木心音との対談パート 僕も、いわき市に住む弟が震災から連絡が取れず、弟の目にとまるように原発関連のツイートを大量に発信して、脱原発の活動家みたいになりましたが、当初の僕は弟の安否が気がかりで、誰かが弟の安否情報を教えてくれるんじゃないかという思いでした。僕なりにアドバイスすると、色気を学ぶのに有効なのは、古い映画を観ること。今...  全文を表示する

  • → いま、幸福について語ろう 宮台真司「幸福学」対談集
       2015年 『いま、幸福について語ろう 宮台真司「幸福学」対談集』 プロローグ 【幸福とは何か】この問いが最も鮮烈だったのが60年代後半だった。高度経済成長で物が豊かになった。だが、人々は思ったほど幸せになれなかった。農村では過疎化、都会では過密化が進んだ。インターネット化は〈距離の困難〉のみならず〈表出の困難〉(赤面症や手の震え)や〈尊厳の困難〉(小学時代の大便漏れ)を免除する摩擦係数の低いコミ...  全文を表示する

  • → いま、幸福について語ろう 宮台真司「幸福学」対談集
       2015年 『いま、幸福について語ろう 宮台真司「幸福学」対談集』 園子温との対談パート 人に見られていないとシャンとできない人たちの集まりじゃ、複雑な社会は作れない。実際、複雑に進化した社会には必ず「見る神」の観念があります。人が見ていなくても神が見ている。 日本の「お天道様が見ている」「ご先祖様に顔向けできない」もそう。「世の中になんか適応してやるものか。嫌がらせしてやる」という動機は、元々は...  全文を表示する

  • → これが沖縄の生きる道
       2014年 『これが沖縄の生きる道』 第3章 〈恨みベース〉から〈希望ベース〉の未来構想へ 「豊かになりたい」という願望の実現と、「依存せずに自立したい」という願望の実現:畢寛「豊かであり続けたい」という願望の実現:は両立しない。そこから目を背けない〈感情の能力〉が必要です。目を背けたくなることから目を背けずにいられるのは感情の使用法に関わる能力です。それに支えられてはじめて、視野の中に、理性を働...  全文を表示する

  • → いま、幸福について語ろう 宮台真司「幸福学」対談集
       2015年 『いま、幸福について語ろう 宮台真司「幸福学」対談集』 青山裕企との対談パート 男子の凝視が始まるのは小学校高学年くらいからですが、男子にとって凝視対象の女子は”謎”です。性欲を惹起する存在=女子が、男子と同じように生きて何かを考えたり感じたりしていることが腑に落ちない。女の子の多くは、女の子に同化できると同時に、男の子の視線にも同化できる。僕の言葉では、女の子の多くは、女の子にも男の子...  全文を表示する

  • → これが沖縄の生きる道
       2014年 『これが沖縄の生きる道』 第2章 多様なる 「われわれ」に向けて 運動論の再構築 「友/敵」図式は、元気のない人を鼓舞するのには覚せい剤的に役立っても、元気になった後の賢明な行動を少しも方向づけません。「自分が批判相手の立場にあった場合、批判相手と違うことができるか?」を反実仮想すれば、多くの場合「できない」ことがわかる。そうした反実仮想の想像力抜きの批判は、単なる罵り合い以上の意味を...  全文を表示する

  • → これが沖縄の生きる道
       2014年 『これが沖縄の生きる道』 第1章 沖縄の両義性 「明るい沖縄」と「暗い沖縄」 沖縄の問題には「本土の犠牲者」という面だけでなく、依存体質の構造的再生産を支えるファクター、たとえば〈敢えてする自律的依存〉から〈忘却の末の他律的依存〉への頽落への無頓着がある、と確信しています。ぼくの言う「自律的依存から他律的依存への頽落」という概念は、沖縄を見て考え付きました。ぼくは単に本土における公共事...  全文を表示する

  • → 社会という概念なき沖縄の限界と可能性
       2014年 社会という概念なき沖縄の限界と可能性『ローリング・ストーン日本版2014年12月号』 沖縄ではカネをふんだくることが内地への復讐になると捉えられてきました。でも内地の多くの官僚は「結局カネが欲しいんだろう」と軽蔑します。 実際カネさえ払えば基地を存続できると思われている。支払額をどう合意するかだけが課題で、基地返還や移転の要求はそもそも取り合う必要はないという理解です。辺野古で、防衛庁...  全文を表示する

  • → 再構築された[旧約聖書/創世記]を解く
       2014年 『再構築された[旧約聖書/創世記]を解く』キネマ旬報2014年6月下旬号 アポカリプスとは神が姿をあらわすという意味で、人が善いことをしても悪いことをしても神は動かないけれど、人が神を忘れると突如動いて、すべてのものを拭い去ってそのあとに新しい世界を創る。旧約聖書では、主なる神は「世界」つまり「あらゆるもの」を創った存在で、僕たちはその「世界」の「内」に存在するもののひとつです。だから...  全文を表示する

  • → 戦争と性
       2014年 『戦争と性』 ヨーロッパの多くの国が管理売春を合法化しました。最近もデンマークが1999年に、オランダが2000年に、ドイツが2002年に合法化しました。フランスとベルギーとスイスは元々合法です。 日本では、米国の影響で、管理売春は非合法で、女性の自由意思の実質的な保障もありません。経済的困窮から仕方なく売春する女性は、自由意思を行使しているように見えますが、附従契約 -- 余儀なくされた...  全文を表示する

  • → 私たちはどこから来て、どこへ行くの
       2014年 『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』 社会設計なるものは、そもそも逆説を孕むことになります。未来になれば子々孫々の感受性が変わってしまうかもしれないのに、僕たちはいまの感受性で未来社会のまともさを構想せざるを得ないからです。〈現実の虚構化〉が進んだのです。そこでは、記号が「現実」を代表するのでも、記号が「現実」の代わりをするのでもありません。「現実」自体が記号として消費されるのです...  全文を表示する

  • → オタク的想像力のリミット 〈歴史・空間・交流〉から問う
       2014年 『オタク的想像力のリミット 〈歴史・空間・交流〉から問う』 マニアとオタクとどこが違うか。これは「既成宗教とカルトはどこが違うか」という宗教社会学的問題の応用です。答えは同じです。市民社会との両立可能性が疑われるものが、オタクであり、カルトなのです。日本のオタク的コンテンツが、国外で大きな力を持つようになった理由を、カルスタでは扱いきれません。〈大英帝国的な反省ツール〉を日本のオタク的...  全文を表示する

  • → 新国立競技場、何が問題か オリンピックの17日間と神宮の杜の100年
       2014年 『新国立競技場、何が問題か オリンピックの17日間と神宮の杜の100年』 民主主義が健全に機能するためには、〈自立した個人〉が必要です。ですが、〈自立した個人〉は天からは降ってこないので、それを支える〈自立した共同体〉が必要になります。 つまり、国家や巨大電力会社などに依存しない共同体です。〈依存的な共同体〉 、国家や巨大電力会社にぶら下がる共同体は、必ず〈依存的な個人〉を大量生産します。な...  全文を表示する

  • → 私たちはどこから来て、どこへ行くのか
       2014年 『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』 全体主義に抗うのに、非全体主義的な -- 徹底して民主主義的な -- やり方は採用できないのか。あるいは、いまや有効性が低すぎて、全体主義を使わずには全体主義に抗えないのか。 今日最先端の政治学や政治哲学においては悲観的な見方が拡がっている。3・11で〈終わりなき日常〉は終わったか。あり得ない。〈終わりなき日常〉には三つのレイヤーがあり、どのレイヤーで...  全文を表示する

  • → 私たちはどこから来て、どこへ行くのか
       2014年 『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』 3・11で〈終わりなき日常〉は終わったか。あり得ない。〈終わりなき日常〉には三つのレイヤーがあり、どのレイヤーでも3・11が何の影響も与えていないことを、簡単に証明できる。日本全体の救国はほぼ不可能です。理由は「鶏と卵」問題です。健全な社会の創出には健全な市民の創出が必要ですが、健全な市民の創出には健全な社会が必要だ、という循環構造があるからで...  全文を表示する

  • → 「絶望の時代」の希望の恋愛学
       2013年 『「絶望の時代」の希望の恋愛学』 女の子の多くはウンザリしています。「私はこんな男との結婚で終わるのか」「私のセックスはこんなもので終わるのか」という欝屈があります。〈物格化〉とは、人を入れ替え不能な人格としてより、まるで入れ替え可能な道具のように扱うことです。男が女を〈物格化〉することです。もちろん、女が男を〈物格化〉することもあり得ます。 性愛相手である男の〈物格化〉を帰結するよう...  全文を表示する

  • → ゲンロン通信 #9+10
       2013年 『ゲンロン通信 #9+10』 僕は、日本は「キチ力”イに刃物」だから脱原発した方がいいと思い続けているし、極東が緊張した状況では日本の対米交渉力がないのでTPPもやめた方がいいと思っていますよ。日本でも、僕自身を含めて脱原発の方は多数いるものの、政治的背景に無頓着で、原発政策の最大要因である日米関係を念頭に置かない人が多過ぎます。「脱原発」には「対米自立」が不可欠で、「対米自立」には「アジ...  全文を表示する

  • → 小室直樹の世界 社会科学の復興をめざして
       2013年 『小室直樹の世界 社会科学の復興をめざして』 小室先生の出発点は敗戦の研究です。敗戦の悔しさから出発しておられる。二度と戦争に負けたくない。それで社会科学を勉強した。ウェーバーや小室先生が宗教を重視するのは「心の習慣/簡単に変えられない行為態度」をもたらすからです。ところが日本には社会全体を支配する宗教的教義がありません。ウェーバーのエートス概念。「簡単に変えられない行為態度/心の習慣...  全文を表示する

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