幸福論remix システム

宮台真司bot

 話をする上で、他分野との用語のすりあわせが必要なのかな、と、こさえた自習メモ。
 門外漢にはいろいろ耳慣れぬ表現のオンパレードではあれど、 よく見ればなじみの概念が頻出する書籍 『幸福論』 をベースに。 

→幸福論remix 目次

【システム】 
  • システム〉とは「役割とマニュアル」が支配的な領域で、人も物も入れ替え可能な匿名世界。これに対し〈生活世界〉とは「善意と自発性」が支配的な領域で、人も物も入れ替え不能な記名世界です。
    『限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学』
  • 縁故性を剥奪させた〈システム〉は「役割・マニュアル」優位のありようとなる。
    マニュアルにもとづいて「うまく生きる」遂行能力だけを要求する。
  • 私はこれまでにも「脱社会的存在は批判できない」と繰り返し書いた。〈生活世界〉を〈システム〉へと置き換えた昨今の社会は、かつてと違い、人々が脱社会的なままでも回るように変貌しているからだ 。
    『こころ「真」論』
  • 日本は〈システム〉の酷薄化と〈生活世界〉の消失が同時におきている
  • システは、人が孤独や孤立を恐れるという習性につけ込んできます。欠落感の因ってきたる所以を理解するにはシステムの選択肢に飛びつかないこと、そのためには孤独を恐れないことが大切です。
    『不純異性交遊マニュアル』
  • 家族や地域が担った諸機能が市場や行政に肩代わりされるようになると、「システム」の外に「生活世界」があるとは考えられなくなる。何もかもが「システム」に登録されたように見えてくるのが近代成熟期。
    『精神医療』
  • 社会の中で、上方移動がない状態で下方移動や並行移動が激しくなると、〈システム〉単体がパーソンシステムの感情的安全を脅かす蓋然性が増加してしまう。
  • 当初、私は、いわゆる保守論壇や、旧来の学校システムや家族システムにすがろうとする人を相手に、「アンタが地面だと思っているものは、実は地面ではない」と根拠を奪うことに専念してきました。
    『自由な新世紀・不自由なあなた』
  • 教師の資質も正規分布しますから、能力偏差値70の教師もいれば、50以下もいっぱいいて、それでもなお子どもは変にならないようなメカニズムを考えないといけませんよね。それが、システムの設計というものです。
    『学校を救済せよ』
  • なぜ社会悪とされるヘッジファンドの総帥をするのかと問われたジョージ・ソロスは「私がやらなくても誰かがやるから」と答えました。「誰かが必ずやる悪を、人に帰しても仕方ない、それはシステムに帰すべきだ」というソロスの趣旨です。
    『サイゾー2010/03』

  • システム/生活世界 とは 市場規範縁故規範 に近いか
     → 生活世界 → 生活世界の空洞化 → 市場規範

  • → 郊外 → 社会システム
アンカー【しゃかいしすてむ 社会システム理論】
  •  → 社会設計 
  • 社会システム理論の立場で言えば、<世界>を<世界体験>に変換する関数としてパーソンシステム(自我)や社会システム(社会)があるのだと考えられます。シュタイナーは関数を決まりきったルーティーンから開放しようとしました。
    『日本の難点』
  • 社会システム理論における機能主義: シフトが合理的に説明できるならば、対処も合理的になしうるはずだ、と思考する。
  • 社会システム理論は、パラドクスを消去した静止画のごとき状態を良き社会と見なす形而上学を激しく拒絶する。それは20世紀半ば以降のSF小説が「ユートピアはディストピアだ」との逆説的モチーフを繰返し展開してきたことに対応する。
    『21世紀のリアリティ』
  • 「何が人にとっての幸せなのか」についての回答と、社会システムの存続とが、ちゃんと両立するように、人々の感情や感覚の幅を、社会システムが制御していかなければならない。
  • 社会システムが回るために「市民」が必要なくなるのです。ディシプリンによって主体化された存在が要らなくなるのです。人間学的に陶冶された存在は必要なくなるということです。
    『徹底討論 私たちが住みたい都市』
  • 近代社会に自然と人為の二項対立はあるのか。社会システム理論の結論は「二項対立はあり得ない」というもので、そこからアンソニー・ギデンズの「再帰性」という有名な概念が出てくるわけです。
    『徹底討論 私たちが住みたい都市』
  • 「正常」を自明とした上で「異常」をもたらす特別な原因を探るのではなく、むしろ「異常」こそがありそうな状態で、「正常」こそがありそうもない状態であることを示すのが、社会システム理論の基本スタンスです。
    『サイファ覚醒せよ!』
  • 社会システム理論は、コミュニケーションが可能であるかのように擬態させる特別な装置が必要だとは考えません。原理的に「意味の共有/意味が受け渡される」という意味でのコミュニケーションは、いつでもどこでも不可能です。
    『サイファ覚醒せよ!』
  • 憲法学者のローレンス・レッシグが民主政を擁護するとき、自由論から展開します。ルーマン的なシステム論者と同じですね。全員参加で正当性担保なんてバカを言うな、参加しようと思えばできるようにしておけばいいと。
    『波状言論S改』
     → システム理論家 ルーマン

 


→幸福論remix 目次



カテゴリ
リンク
サイト内検索