幸福論remix サ行

宮台真司bot

話をする上で、他分野との用語のすりあわせが必要なのかな、と、こさえた自習メモ。
門外漢にはいろいろ耳慣れぬ表現のオンパレードではあれど、よく見ればなじみの概念が頻出する書籍 『幸福論』 をベースに。


→幸福論remix 目次 【        ナマヤ    ラワ


■サ行■

アンカー【さいきてき 再帰的】 reflexivity
  • **についての言及が、**自身に影響を与えること。
  • **の定義に**自身を使用すること。
  • 近代社会では、超越も伝統も本来性も、再帰的な生成物です。すべての外部は内部であり、全体は部分です。だから私たちはアイロニズムというポジションを手放すわけにはいきません。
    『日常・共同体・アイロニー 自己決定の本質と限界』
  • 数多ある他のゲームの存在を知りつつ、美学としてそのゲームをする人びともいます。彼らは素朴にでなく、再帰的に遂行する。反省的な意味や無意味を自覚しつつ、あえてやる。
    『幸福論』
  • 万人が再帰的に覚醒することはありえない。  『波状言論S改』
  • → 泥沼の再帰性
アンカー【さいきせい 再帰性概念】
  • → 泥沼の再帰性
  • 「底が抜けた」状態からあえてあがく
    価値根拠ではなく事実性。本質ではなく傾き。可能性ではなく蓋然性(がいぜんせい)。これらを護持(ごじ)するための、理論ならざる再帰的な実践。
  • 社会システムに準拠したルーマン的な用法の「再帰性
    • ベイトソン経由、数学概念の転用。
    • 「学習についての学習」に見られるような「手続きの自己適用」
    • 「選択と同時に選択前提もまた選択される」という非自明的な選択のあり方
  • 人格システムに準拠したギデンズ的な用法の「再帰性
    • 言語学由来
    • 人々の行為が、社会システムからあらかじめ行為に対して与えられた記述をなぞるようになる事態。
    • おのれの行為が、恣意的に提供された「自己記述(カウンセリングやニュース解説…)」を参照する事態が一般化すること。
    • 総じて消費選択肢が増え、消費社会化した。車にもいろいろ。冷蔵庫にもいろいろ。選択対象の側では記号的な差別化=高付加価値化が図られる。
      と同時に、選択主体の側に「これが理想的なアナタです」という自己記述が提供されるようになった。
      どちらも選択肢の増大に対処してアノミー(混乱)を埋め合わせるための工夫だと言える。特に重要なのは後者(自己記述の提供)で、 社会学者のギデンズはこれを再帰性(自己反省性)と呼ぶ。
      「何が自己実現なのか」について既成品的なイメージが提供されるのである。
  • キリスト教は救済を単なる善行や戒律遵守から切り離し、信仰内容(心〕に結びつけ、「各人には、救済如何を決定するに足る固有で一貫した見通しがたい内面(心)がある」という〈個人性〉の意味論を、広く一般化させた。こうした〈個人性〉があらゆる選択の出発点と見倣される限り、「再帰性には必ず終わりがある」ことになる。
    キリスト教的な〈個人性〉が薄弱でも、〈生活世界〉への共属がもたらす「我々意識」があれば、それが高度な流動性と結合した選択の、それ以上遡れない主体性を与える。その結果、再帰性に終わりがもたらされる。米国ならざる欧州や日本の近代にとっては重大な構造だ。
  • 米国はキリスト教的な〈個人性〉ゆえ、〈システム〉の席巻(過剰流動性)による〈生活世界〉の空洞化をさほど恐れずに済む。
    対照的に欧州は、〈システム〉の席巻による〈生活世界〉の空洞化を放置すれば、「終わりなき再帰性」が口を開けて待つ。
  • 埋め込まれた視座と、再帰する視座とでは、「同じもの」が天と地ほどの差異を以て体験される。
     → パトリ
アンカー【サイファ】
  • 世界>の規定不可能性を集約して帰属させる特異点
    → レヴィ= ストロースの《浮遊するゼロ記号》 → マナ  →  〈世界〉
  • 日本には正しい転倒先がない。(宮台は転倒先を「サイファ」と呼ぶ)まなざしの快楽 20070706
  • 「世界の未規定性」を、いわば一ヶ所に寄せ集めて、「世界」の中の特異点(特別な部分)として表象する。この特異点を社会システム理論では「サイファ」(暗号)といいます。これは、典型的には、「世界」の創造主としての「神」といった形をとりますが、その結果「神」だけが未規定性を一身に 体現する代わりに −− いわば毒を吸収する代わりに −− 、「世界」の残余(残りの部分)は未規定性を免れることになるわけです。 〜宮台真司「サイファ覚醒せよ」p180
  • 〈縦の力〉が降りる=規定された事物が〈世界〉の〈訪れ〉ゆえに未規定性へと変じる瞬間
  • 創造者は<世界>の外のものである必然性=既得権益の排除と、恣意性の帰属可能性

  • ミメーシスならびにミメーシスを可能ならしめる社会的文脈の保全に、強くコミットメントするような、自分自身がミメーシスによって駆動される存在こそ、真の右翼です。これを思想史に言及せずに書くと「サイファ」になります。
    『保守のヒント』
アンカー【サブカル サブカルチャーの歴史】
アンカー【さよく 左翼】
アンカー【し 死】
  • 自殺も孤独死も、「金の切れ目が縁の切れ目」
    縁故関係が壊れた、システム社会での必然
  • 「愛する者の死」は、自分で経験しないとどうにもならない
  • 無痛化した社会では、ふだんから「重要な他者の死に積極的に関わっていく大人の姿」をあえてロールモデルとして刷り込まねばならない
      ↓
    親自身が、豊富な縁故関係の中にいなければならない

  • マイヨールは明らかに脱社会的存在で、〈社会〉よりも〈世界〉に帰属したがった。でも、それだけでは、生死が等価になるだけで、積極的な死の理由にならない。
    『「世界」はそもそもデタラメである』
  • 安楽死を禁じると、人道的な問題を生じ幸福追求権に反する。だが安楽死を認めると、法の下の平等に忠実たらんとする限り末期患者でなくても肉体的苦痛がなくても自死を認める方向にならざるを得ず、自殺の容認に近づく。
    『「世界」はそもそもデタラメである』
  • → 自殺
アンカー【しあわせ 幸せ】
アンカー【しい 恣意的/恣意性】
  • 恣意的:その時々の思いつきで物事を判断するさま。 〜ヤフー辞書
  • 恣意性:ソシュールの用語。言語記号の記号表現(能記)と記号内容(所記)との結びつきが恣意的であるということ。 〜ヤフー辞書
  • 「核心」を一言でいえば、我々がヒトとして存在することに本質的に含まれる限界ゆえに、ヒトによる能動は、目標や帰結がどうあれ、本質的に正当化不可能だという点に関わる。
    目標については「分別の恣意性」が、帰結については「人知を超えた世の摂理」が問題になる。
    これらを理解することは、日常的信念の否定ゆえ「心理的な低抗」を伴いがちだし、半端な理解では、悪と知りつつ悪を行う「恣意性への居直り」を帰結しがちだ。
    だからこそチベット密教では長期間寝食を共にした弟子にだけグルがメッセージを授けるグルイズムがある。
  •  → 境界線の恣意性

  • どんな社会も、社会がその形を取るべき必然性はありません。つまりは恣意的で、その意味では「底が抜けて」います。この恣意性は消去できません。
    『日本の難点』
アンカー【じえいたい 自衛隊】 憲法改正
  • 日本が最近まで地雷やクラスター爆弾を禁じる条約を批准しなかったのは、専守防衛の大儀ゆえに地上戦を想定せざるをえなかったから
  • 敵が上陸している(地雷やクラスター爆弾に頼る)時点ですでにそれは「負け」であり、平和主義を守るには、重武装化が必要、そして憲法九条を変える必要がある
  • 生活世界の空洞化から逃れたければ、憲法改正による重武装化を成し遂げ、システムだらけを招いた米国との力関係を解消し、アジア諸国の包括的な安全保障戦略を日本が自立して考えられるようになることが肝心
  • → 憲法
アンカー【しかくじゅよ 資格授与】(クオリフィケーション)
  • エリート養成 →ハビトゥス →公民
  • 「私も参加したい」「かわいそうだがお前に資格がない」
  • 「泥沼の再帰性」にもかかわらず前に進む意思をもつ者をスクリーニング(篩い分け)する。
    ショック療法
  • アレント
    富ではなく、財「入れ替え不能なリソース」が支える自立こそが、政治参加のクオリフィケーション(資格授与)たるべし。
  • 理想的な資格授与
    自分の実力を自分で推し量らせる。
    アゴーン(競争のフィールド)で太刀打ちできるか否か。
アンカー【じこけってい 自己決定】
  • あくまで不確実性・不完全性に囚われたままで決定せねばならないのが、自己決定
  • 素朴パターナリズムを批判する自己決定主義は、それ自体がパターナリズムでしかない。

  • ベネッセ・コーポレーションの調査では、小学校教員の九割以上が、自立性よりも協調性のほうが、すなわち自己決定よりもみんな仲良しのほうが重要だと答えています。日本以外の先進国では、完全に逆です。
    『「脱社会化」と少年犯罪』
  • 応報感情が家族に向かうのは、子供の自己決定という観念が、一定世代以上の日本人にないからです。例えば子供同士が喧嘩してケガさせたりしたら、日本だったら必ず親が出てきますが、イギリスやアメリカだったら必ず子供に謝りに行かせます。
    『これが答えだ! 新世紀を生きるための108問108答』
  • 「自己決定や自己責任が大切」ってことは僕も以前から言ってきた。でも、それは「人を頼っちゃダメ、人を助けちゃダメ」という話じゃない。「自分の人生をどう生きるかは自分に選ばせてくれ」という意味だ。
    『中学生からの愛の授業』
  • 自己決定は、存在しないといえば存在しない。共同体も、存在しないといえば存在しない。にも関わらず、自己決定は存在する、共同体は存在する、という想像的な前提抜きには、前に進めないのが私達の日常なのです。
    『日常・共同体・アイロニー』
アンカー【じこげんきゅう 二〇世紀的な「自己言及の思考」】 
アンカー【じことうや 自己陶冶】 
  • 自己陶冶とは、「感情」や「欲望」に流されがちな自分たちを相互に超克することです。自己陶冶を通じ、自分としての自分から(つまり感情から)距離を取れるようになることが大切です。   『朝日ジャーナル 日本破壊計画』
アンカー【しざ 視座の複数性】 
アンカー【じさつ 自殺】 
  • 社会的靱帯がない状況で頻発する/金の切れ目が縁の切れ目
  • 自殺率は工場城下町で高い傾向がある/援交率は工場城下町で高い傾向がある
  • 2008年自殺実態白書を一読して驚いた。独身男性の自殺が多いのは工場城下町。独身女性の自殺が多いのは大都市近郊圏。どららも売買春のメッカだった場所。上位地域の名称を見てフィールドワークの記憶がまざまざ蘇った。 http://j.mp/mX7J6B
  • 「生きていればいいことがある」「君の悩みは小さいことだ」といった「ありがちなコミュニケーション」をすると、自殺しようとする側が、むしろ死に向けて追い込まれていく。このことへの気づきが第1ステップです。
    『教育「真」論 』
  • 強い自殺念慮がないのに「ロシアン・ルーレットで死んでもいいや」と思う連中は、「生きること」と「死ぬこと」との間に截然とした境目がありません。こういう連中は、偶発的に訪れた気分に従って自殺してしまいます。
    『教育「真」論 』
  • 以前、筑波大学が位置するつくば市は、大学同様に、驚くべき自殺者の数で知られていました。しかし、市内に当初は存在しなかった飲み屋街ができると、自殺者はぐっと減りました。
    『学校が自由になる日』
  • 自殺の背景は、基本的には孤独死と同じだ。マスコミは、自殺はうつ病がもたらしたとか、経済苦がもたらしたとか報道するが、ちゃんちゃらおかしい。「金の切れ目が縁の切れ目」が最も大きな理由だ。
    『13歳からの大学授業 未来コンパス』

  • → 

  • 「世の中、無意味だ」と言うときに、死ぬ人と死なない人がいる…。この違いは、以下のような態度の分岐にあるのだと思います。「確かに無意味だ。でも、そこそこ楽しい」「そこそこ楽しい。でも、無意味だ」
    『美しき少年の理由なき自殺』
アンカー【じじつせい 事実性】 
  • 近代国家において緊張関係にあるふたつの要請:「事実性」と「妥当性」 〜ハーバーマス
    • 事実性:国家の権力によって実際に通用している法の実効力
    • 妥当性:市民の自由な討論によって法律が吟味・訂正される
  • リベラリズムは普遍性を僭称しようにも「端的な事実性」の外には出えない。
  • 端的な事実性という臨界を見きわめる動員者は、"脱社会的存在"と遜色なくなる。
アンカー【しじょうきはん 市場規範】 
  • 数値ではなく感情を基本とした身内用の縁故規範に対し、 数値だけで割り切り、感情より効率性だけで割り切っていこうとする規範
  • 無縁な者と「あとくされなく」交渉するには便利
     2009/04 予想どおりに不合理ではない宗教の機能
  • 市場規範が強まりすぎると、弱者は捨て置かれ、生活救済はないがしろにされやすくなる。
    人間の個々の尊厳も価値が低下し、能力基準でいくらでも人材は入れ替え可能だとする「冷たい物言い」に陥りがちになる
  • → システム → 生活世界縁故規範
アンカー【シニシズム】(シニカル主義)
  • 社会風習や知識にかまわず、 無欲な生活を営むことを理想とする思想
  • 社会風習や道徳・理念を軽んじ無視する態度
  • 近代社会の二大理念:
    自由と平等(公正)を踏みにじる恣意的な排除と選別への居直りとシニシズム
アンカー【じめいせい 自明性】
  • 奪人称性
  • デフォルトとみなされる、人称性のない状態。
    「そんなの、あたりまえじゃん 」
  • 自明性が崩壊した状況(泥沼)でも、意志をたしかに前に進める人間を育てねばならない
アンカー【しゃかい 社会】 
  • コミュニケーション可能なものの全体を〈社会〉、ありとあらゆる全体を〈世界〉と呼ぶ。
アンカー【しゃかいか 社会化】 
  • 自発的行動が一定枠に収まるよう馴致(じゅんち)されること。
    自立性の埋め込み。
  • 適応 →教育のなかの社会化
  • → 脱社会的存在
  • 社会化」には「自然的」なものと「人為的」なものがある。
  • 教育とは人為的社会化です。本来非自明的な境界線を自明であるかの如く思わせる作業です。中でも最も重要な作業が「子供を不自由にすること」です。 http://is.gd/dhkQJ
  • 韓国の徴兵制は「再社会化」として評価されてきた。大抵は徴兵が終わるとオタク趣味が一掃されちゃう。徴兵後もオタクであり続ける、社会性と両立する真のオタク魂は、本当にリスペクトされる。
    『思考のロバストネス』
  •  →社会統制
  • 一般的には、社会化には「人称性」がない。
アンカー【しゃかいがく 社会学的啓蒙】 
  • 機能の言葉(文脈限定的な妥当しか要求しないif-then文)」の相互言及的な網によって、全体性を追究する
  • 真理の言葉
  • 今日の社会学から「全体性」が失われて久しい。個別領域への穴籠りが進み、異なる穴の住民同士では言葉さえ通じにくくなった。それに並行して、一般理論志向が失われ、理論社会学は低迷している。
    『21世紀の現実 社会学の挑戦』
  • 神保哲生氏は、信用できないメディアに対し、メディアを離脱するのではなく、信用可能なように操縦しようとする。宮台は、用をなさない社会学に対し、社会学を離脱するのでなく、用をなすように操縦しようとする。
    『アメリカン・ディストピア
  • 右は右でも、安全な保守主義ではなく、危険なロマン主義としての全体主義が出てくる。それは避けがたいけど、その避けがたさを自覚しつつ事前の解毒剤を豊富に準備することが、旧枢軸国における社会学の使命じゃないでしょうか。
    『限界の思考』
  • 僕が社会学を通じてやりたいと思っているのは、社会の復権、すなわち、われわれの復権です。われわれが「われわれ」を信じるという態度の再興です。
    『サブカル「真」論』
アンカー【しゃかいけいやく 社会契約】
  • このままだとアノミーが続くだけだからあえて社会契約をする、その一方策としての徴兵制。
  • 社会への強制参与システムとしての徴兵制。
    ルソー的な社会契約が全体主義に陥る可能性があることは重々承知しているが、ここは「あえて」。
アンカー【しゃかいせっけい 社会設計】
  • ソーシャルデザイン
  • アーキテクチャを設計する 人々が暮らす場を操作する
     → 政治 → 密教 
  • 常にすでにおこなわれている
    社会設計をしない、ことさえ、社会設計にほかならない →再帰性
  • 「周到な社会設計」と「杜撰な社会設計」の差異しかない、ゆえに、社会設計をしないことをも含めて、「周到な社会設計」がなされるべきということになる
  • 社会設計の計画に関わる六つの連立式を満たすのは困難
    • 計画につぐ計画が不可避
    • 計画が「不可視の全体性」を参照しきれない
    • 計画の恣意性が不可避
    • 計画の失敗が不可避
    • 計画の意味を万人が知るのは不可能
    • 以上の条件に抗って、計画の正統性を調達すべきこと。
  • 「全て恣意的だから何でもあり」から惹起しえる構え「では、それなりに信頼解を実現すべし」。 恣意的な排除性をともなって、恣意的な「事実性」を参照するしかない。
  • どんな感情プログラムをインストールされた人たちがどう分布するかを参照しつつ、変化がそれぞれの人たちにどんな適応速度を強いるのかを考えながら、デザインされた社会を現実化せねば。
アンカー【しゃかいとうせい 社会統制】
アンカー【しゅいしゅぎてき 主意主義的世界観】
  • 〈社会〉では「因果」でなく「意思」が出発点とする。
    「意思」の前にはさかのぼらない。
  • 主意主義」と「主知主義」という対立する概念は、古代ギリシアからある
  • 神が合理的な『意思』のもとで悪を存在させるのではない。全能の神なのだから、神は自由に悪を意思できる。神の意思は端的であって、合理も不合理もない
  • → 自由意志 → 主知主義的世界観
  • → 右翼・左翼
アンカー【じゆういし 自由意志】
  • 自然界の説明に用いられる、因果律に基づく決定論的な世界観は、「あえて」横に置いておきましょうというのがカントの考え方だし、社会学の考え方だ。
  • 不自由な意思と自由な意思の区別ではなく、意思することが妨げられていない状態を意味するだけ
  • 因果的な自己原因性とは別に、帰属や帰責を可能にする主体を正当化するためにカントが持ち出したのが、「自由意志
  • 高度に複雑な象徴操作の産物:「過失不作為」といった「意志しないという意志」さえも措定される
  • 人間界(人倫の世界)では、因果性の帰属ではなく選択性の帰属によって、主体性=自己決定性が認定される。
    「意思」の前にはさかのぼらない→ 主意主義的世界観
  • 自然界からすればヒトに因果的な自己決定能力などあるはずもない。
    が、人間界では人間に選択的(意志論的な)自己決定性がある、というほかはないのだ。
アンカー【しゅうきょう 宗教】
アンカー【しゅうぐ 衆愚政治】
  • 有権者がおのおののエゴイズムを追求して意思決定する政治状況 〜衆愚政治 - Wikipedia
  • 公民 →田吾作
  • 自己陶冶が未熟な輩が全体性を志向しても、何かへの依存が目指されるだけ
アンカー【従軍慰安婦問題】 じゅうぐんいあんふ
アンカー【じゅうばつか 重罰化】 
  • 多様性を切り捨て、流動性を重視するネオリベラリズム:サッチャリズムやレーガニズム。
    異質な存在を排除、監禁、重罰化する傾向。
  • →重罰化の機能についてもツイートしたのでまとめます。 投稿者:miyadai
  • 少年法重罰化の根拠の一つが「感情的回復論」。被害者や社会の傷つけられた感情は、重罰化によってしか回復できないと主張されるのですが、こういうバカな主張が社会の主流なのは、先進国ではいまや日本だけです。
    『脱社会化と少年犯罪』
  • かつて現在の5倍も10倍も凶悪犯罪があったときに、少年法重罰化、メディア規制という話が出てきましたか。一切出てこなかった。逆にいえば、この程度のことで、なぜいま出てきているのか。それがポイントです。
    『漂流するメディア政治』
  • 重罰化問題:「抑止力機能」「安心提供機能」「感情的回復機能」「法的意思貫徹機能」のうちどれが一番重要なのかについては、学問の世界においてさえ合意されていませんし、将来的に合意される可能性もありません。 http://is.gd/d7QIv
  • 「感情的回復機能」の観点から処罰を考える立場もあります。重罰化で被害者や社会はカタルシスが得られるからいいのだと。共同体が空洞化し、日常生活の中で感情的回復を図る機会が減るほど、重罰化による感情的回復が重要視されるようになる。 http://is.gd/d8quo
アンカー【しゅちしゅぎてき 主知主義的世界観】
  • ぼくたちが全能なら「意思」の前にずっとさかのぼれるはずだという世界観
  • 「主意主義」と「主知主義」という対立する概念は、古代ギリシアからある
  • → 自由意志 → 主意主義的世界観
アンカー【シュミット】 カール・シュミット
  • ウェーバーの影響下で、憲法制定権力自体が憲法外的なものであることを指摘し、非常大権を許容。
  • 最大多数の最大幸福という文脈で合意を捉えて民主主義を議論する
アンカー【しょうじょう 小乗】
アンカー【しょうじょまんが 少女マンガ】
  • 1973〜1986年:現実世界における自分と世界の関係を、少女漫画を参考にして解釈する「これって私」
    1973年に少女漫画は「代理体験もの」から「関係性もの」に変化した
  • 関係性の解釈能力を訓練された少女達が、1977年以降の「性と舞台装置の時代/ナンパ・コンパ・紹介」的コミュニケーションの主人公となった
  • 1986年頃:時の流れを前提にした関係性から、関係性を記号的に短絡させる15秒コマーシャル的なシーンへ変化した
  • 1988年頃から「少女漫画が難しくてわからない」少女世代が出てきた
  • → ケータイ小説
  • → 「サブカルチャー研究」について集めたページへ
アンカー【しょうにん 承認】
  • 関係性提示機能
  • 〈社会〉の中では「承認」が問題になるが、〈世界〉の中では「承認」どころかアリンコみたいな存在だ。「承認」を気にしている自分など、とてもとても小さい。
    『14歳からの社会学』
  • 自分が死んだあと、どう人に「承認」され続けるのか。どう記憶されるのか。そういうことへの不安が、未練だ。
  • 「完全なる承認」幻想は、もともと宗教と性でしか得られないものだが、いまや宗教も性も全体性を失い機能不全状態にある。
    『波状言論S改』
  • 80年代に新興宗教系の入信する人が急増するのですが、内訳を見ると風俗・水商売の女の子の割合が非常に高かったのです。「包括的承認」を与えるツールとしての性、その期待外れが宗教への欲求を生むのだと思います。
    『atプラス 10』
  • 子どもに充分な承認を与えられない社会は「脱社会的」な人間を生む。かつてのように共同体を頼れない以上、個人が個人として、他人を承認承認される文化が要求されている。
    『学校を救済せよ 自己決定能力養成プログラム』
アンカー【ショック療法】
アンカー【ジラール】ルネ・ジラールの第三項排除論
  • 共同体的排除の本質:主体の自己同一性を保証する者としての第三項
  • 排除された第三項に照らして、自らの同一性を獲得する諸個体たち。
アンカー【しる 知る/知らせない】知る位置に来る/知らない位置にとどまる
  • レッシグ
  • 〈真実〉は不安や混乱を招く恐れがある。
    • 素朴な人に無理に知らせる(素朴な者にも不可能性を教えよというプロテスタンティズム/啓蒙主義)のは控える。
    • エリートは、伝える情報の量を伝える相手の状態に合わせて加減すべし。
  • 知らずに済めばそのほうが良い」という判断を誰がするかという人称性が問題。
  • 知ると高い確率で不幸になるが、知りたいか」という看板が各所に立っているような社会にするべし。
    • 克服不可能な恣意性(ソーシャル・デザイナーの決定の恣意性)の存在を「知りたければ知れる」ように開いて特定人称性を中和し、かろうじて民主制の体裁をとどめおく。
    • 理想的には、告知するか否かの判断は本人が事前にしておくべき。
  • [エリート/民衆]の二項じゃ足りない:マルチレイヤーのレイヤーごとに必要な民度を確保する
  • 多くの人びとが「真理の言葉」で偶発性を遮断しながら日常を生きる一方で、暗闇の天上ではソーシャル・デザイナーが「機能の言葉」のみを激烈に応酬しつつ過剰な偶発性に晒されながら闘争する。
  • 日本でも、エネルギーはなけれど方向性を知る知識人が、エネルギーだけで方向性を知らない大衆を方向づけることが承認されてきた。
  • 若げのいたりで激烈な左翼に耽ったその先、公に満ちた偉丈夫になるか、エゴに満ちたヘタレになるか。
    自分の頭で考えて公の方向に献身する人間になれるか、自分の脆弱な自尊心を保つべく汲々とする人間に堕するか。
アンカー【じんかく 人格システム的再帰性】
アンカー【しんがく 神学と社会学】
  • 神学社会学に見るウロボロスの蛇
    • 社会学者:自分の理論図式のなかに神学を位置づけるゆえ、社会学のほうが全体性に近いとみなす。
    • 神学者全体性に近づきたがる社会学者の実存の宗教的意味について研究するゆえ、神学のほうが全体性に近いとみなす。
アンカー【しんじんるい 新人類世代】
  • 新人類=オタク第一世代
  • 原新人類世代:これから政治闘争だぞというときに、祭りが終わってしまった。
    そこで、勢いあまって「不可能性への志向」という本来の意味でのロマン主義から「政治からサブカルへ」とシフトした。
    『波状言論S改』
  • ガイナックス:オタクのなかで再生産されたオタク
  • → 世代
アンカー【しんゆう 親友】
  • 2001年以降の「援交第三世代」は親友同士でも詳しい話を打ち明けなくなった
  • 若い世代では「親友」という概念が僕ら世代と随分違います。彼らが言う「親友」は、悩みを相談する相手というよりは、慎重にトラブルを回避しなければならない相手であり、僕ら世代が言う「友達」にあたります。
    『こころ「真」論』
  • ネットの最大の問題点がここに現れている:
    オフラインとオンラインとにコミュニケーションが二重化することによって、強烈にぬぐえない疑心暗鬼がつきまとう
アンカー【しんり 「真理の言葉」】 
アンカー【ステイトマン】
  • 自らの見識と信念で政策を述べる者。
  • 政治
アンカー【ステークホルダー】
  • 企業活動・行政・NPO等と関連する、あらゆる関係者
  • イジメについては、親も教員もステークホルダー(利害当事者)だから調査する資格がないし、調査しても無意味だ。守秘義務がある第三者を入れるしかない。加えて、聖域化が状況隠蔽的に機能する。ならば、市民社会と同じ原則を適用するしかない。
    『「世界」はそもそもデタラメである』
アンカー【スプレマシー】(卓越性)
  • スプレマシー競争」:プラスアルファをめぐるゲーム
アンカー【スマート化】 
アンカー【せいかつ 生活世界】
アンカー【せいかつ 生活世界の空洞化】
アンカー【せいぎ 正義】
  • 万人が合意可能な「公正としての正義」の観点から問題を裁断できると考える者が多いが、それはありえない。
    『波状言論S改』
  • 社会学者にとって、正義は「非自明だが、縮減力が大きいので必要不可欠」といえる特殊な社会形象です。いわば「不可能なのに不可欠」なのが正義。
    『大澤真幸THINKING「O」第8号』
  • ウルトラマンとかウルトラセブンの脚本を担当された沖縄出身の金城哲夫さんは、「悪は実は悪ではないし、正義は実は正義ではない」というメッセージを、子どもたちに一生懸命伝えようとしていました。
    『アメリカン・ディストピア』
アンカー【せいじ 政治家】
アンカー【成熟した社会 せいじゅくしゃかい】
アンカー【せいせい 聖性】
アンカー【せいとうせい 正統性】
  • 社会的承認可能性。自発的な服従契機。
  • 奪人称性
  • 正統性の根拠:自分たちがずっとそれで生きてきたという事実。
    が、そこで「事実性」として参照する過去は、任意の過去でしかない。
  • 選挙、多数決、試験選抜。
    これらはいずれも、「彼ら」がソーシャル・デザイナーだという恣意性を、奪人称化によって自発的に受容可能であるものにする、正統化装置。
アンカー【せいとうせい 正当性】(中身の正しさやもっともらしさ)
アンカー【せかい 世界】 
  • 社会の原初的段階では〈世界:ありとあらゆる全体〉=〈社会:コミュニケーション可能なものの全体〉だ。やがて〈世界〉は〈社会〉より大きく、〈世界〉にはコミュニケーション不能なものがあると見倣され始める。
    『「世界」はそもそもデタラメである』
  • 社会の原初的段階では〈世界〉=〈社会〉。
    やがて、〈世界〉は〈社会〉より大きく、〈世界〉にはコミュニケーション不能なものがあると見倣され始める。
  • 私たちは普段、〈社会〉内のポジショニングにあくせくしている。
    ところが、〈世界〉の不意な〈訪れ〉に遭遇した瞬間、〈社会〉という全体性が、それ自体「ありそうもないもの」として再把握され、〈社会〉内のポジショニングにあくせくして苦悩する自意識が癒される。
    世界〉の〈訪れ〉による癒しは、相対化よりも、「規定されたものの未規定化」に由来する。
  • 科学主義や論理主義を徹底したときに出現する、他なるものによって意味づけ不可能な端的な事実性こそが、〈世界〉の根源的未規定性です。たとえば、なぜ〈世界〉があるのかという問いは、根源的規定性を露呈させます。
    『サブカル「真」論』
  • 〈社会〉を生きるべき根拠が〈世界〉の中に見つかるだろうか。ナンセンスな問いだ。〈世界〉は根源的な未規定性としてしかあり得ない。〈世界〉の中に何か根拠が見つかるはずがない。しかしまさにそのことが人に動機づけを与えうる。
    『絶望・断念・福音・映画』
  • 世界〉が大きくて、その中に〈社会〉が小さくあり、〈社会〉の中で苦しくても〈世界〉に繋がれば耐えうるという感受性があれば、人は〈社会〉の自明性に埋没せずに済む。 http://j.mp/pkrgT0
  • どんな死に方が幸せか?僕の答えは「〈社会〉に関わって生きてきたこと自体を福音だと感じながらも〈世界〉の中に直接たたずんで死んでいくこと」。幸せな事も不幸な事も、不思議な影絵のようだと感じながら〈世界〉に帰ろう
    『14歳からの社会学』
アンカー【せかいたいけん 世界体験】 
  • 社会システムの関数自体から逃れるすべはない。
    世界>の法則性の記述でさえ、<世界体験>の一つでしかない。
  • 我々は<世界>を知ることは、論理的にできない
  • → 社会システム
アンカー【セカイ系】
  • ライトノベルズに独特な傾向
    • 「自分の謎」の解決を「世界の謎」の解決と短絡的に同一視する
    • 「世界の謎」に「世界の謎」として向き合う余裕がない
    • 対人的な「等身大のコミュニケーション」と、それより広い「社会大のコミュニケーション」という二項対立があるだけ。
  • いまどきの鋭い高校生は、政治や経済(表層ゲーム)にかまける。
    目に見える現実を重視しすぎで、デプスの感覚がない。
  • セカイ系というと、引きこもり少年の鬱々とした日常を埋め合わせるサブカルチャーという巷間の理解ですが、ポストモダンの本質=「〈自己〉の時代」を理解しておらず、甘い。むしろビンラディンやブッシュの問題なのです。
    『愚民社会』
  • セカイ系」とは、「自分の謎」の解決が「セカイの謎」の解決に直結するような意味論の形式を持った、『新世紀エヴァンゲリオン』を出発点とする作品群(またはそれら作品群の意味論)のことです。 http://is.gd/d7MKQ
  • セカイ系」は「ここではないどこか」を追求し、その意味で「異世界」に遊ぶオタク文化の正統ですが、その「ここではないどこか」にはもはや人間がおらず、いても壊れています。 http://is.gd/d7zeP

  • → 「サブカルチャー研究」について集めたページへ
アンカー【せだい 世代】 
アンカー【せっけい 設計に次ぐ設計】 設計者の世代交代
  • 教育設計
  • ソーシャル・デザインはうまくやっても成功しない。
    でも、ソーシャル・デザインをしないという選択肢はありえない。
  • ソーシャル・デザイナーたりうる人材の、選別動機づけを通じたリクルーティングが、継続的に作動しなければならない。
  • 設計は次なる反省的設計へとつながるしかない。
    一代の設計者で完結することはありえず、「有能な」設計者が次から次へと生み出されないと、社会システムは袋小路に入る。
  • プログラミングが不可避的に失敗することを解消するために、たえず人間を入れ替える。
    人事による、プログラムの失敗回避もあり。
  • 「適応」と「適応力」をめぐって、堂々めぐりの議論を続けていくことこそ現代に必要。
アンカー【せつぜん 截然】
  • 区別がはっきりしていること。
アンカー【せんざいせい 潜在性の思考】 
アンカー【ぜんたいせい 全体性】 
アンカー【せんたく 選択】
アンカー【せんぱん 戦犯】
  • 象徴天皇制の形でかろうじて国体を護持するために、A級戦犯に罪をなすりつける嘘が要求された。
  • 悲劇の共有」の契機を忘却し、A級戦犯は悪くなかったとベタに言う政治家が登場するが、その意味で彼らは売国奴なのである。
アンカー【そうききょういく 早期教育】
  • 真の早期教育があるとすれば、「目から鱗が落ちた」「聞くと見るとは大違い」「世評の大半は勘違い」という経験を、どれだけさせてあげられるか
  • 単に知的な「目から鱗」より、それを手段とする感情的・感覚的な「目から鱗」こそが大切
    感情や感覚の幅が狭いままだと、他者を幸せにすることを通じて己も幸せになるという道を培いにくくなる
     → 感情教育
アンカー【そうたいしゅぎ 相対主義】
アンカー【そうたいせい 双対性】
  • 一方を決めると他方も自動的に決まる関係
アンカー【ソーシャル・デザイナー】
  • 免疫
  • ソーシャル・デザインにたずさわれるのは、エクスパティーズ(専門技術)をもつ少数者のみ。
  • アーキテクチャーの真の意図を知っているのは、デザイナー(設計者)だけ。
  • 永遠の梯子外しゲームに耐えねばならないソーシャル・デザイナー
    特殊な鍛錬を経た人材であるべき。
  • 設計者は匿名的存在、もしくは記名性奪人称化された者であるべし。
  • 記名性奪人称化
    • 最低限の必要条件:「ダメ連」にも〈オタク〉にも見えないデザイナー
    • 「じつはソーシャル・デザイナーミメーシスを起こせる偉丈夫だった」というフレームで印象操作。
    • デザイナーの背後にもデザイナーを配置。
      リスク・ヘッジを考えると、イザというときには、このデザイナーも偉丈夫に見えるほうが良い。
    • 説得の窓口から、窓口の設計者まで含めて、特定人称性を逆手にとる戦略。
  • 逃げ切り的モラルハザードを回避するにも、獲得性ハビトゥス涵養を含めたエリート教育が重要。
  • 安易に変化を起こそうとするデザイナーに対し、多くの人間の「感情的安全」を脅かす権利があなたにはないのだと突きつけていくことが重要。
  • ソーシャル・デザインが一部のエリートだけによってなされるという事実(一人称性)を、感情的動員を通じて不可視にせよ。
  • 設計者自身がシステムのなかの入れかえ可能なパーツで、別の設計者といくらでも取りかえが効く
アンカー【ソーシャル・デザイン(社会設計)】
アンカー【ゾーニング】
アンカー【ゾーニング 欧州】
アンカー【ゾーニング 米国】
  • アメリカ
    個別にはゾーニングされていなくとも、国家、社会という大きな枠のなかではゾーニングされている。
アンカー【そこ 底が抜けた】
  • 宮台のターム。
    それ自体はいかなる価値根拠とも無関連であるはずの社会システムの定常性(社会が然るべく回っていること)、その端的な事実性が昨今はあやしくなってきた、そのことを指して言うらしい。
  • 社会の底が抜ける:どんな社会にも、社会がその形をとるべき必然性はない。
    その根本的な恣意性を乗り越えてなんとかやっていく、その仕組みが、壊れた。=<システム>の全域化により<生活世界>が空洞化した
  • 社会を形成する同意の基盤・プラットフォームが、実はすんごく恣意的なものだったんですよということがあらわになること。
  • 「人を殺してはいけない理由」を大人たちが論じ合うこと自体が、すでに「底が抜けた」状況に巻き込まれていることを意味します。
    『学校が自由になる日』
  • 近代社会が「底が抜けて」いるのを明らかにするのが「現代思想」だとすれば、まったく逆に近代社会に「底を与える」ことを目的としたのが「近代思想」でした。
    『サイファ覚醒せよ!』
  • 踏み抜き →再帰性
  • 底が抜けて複雑化し「よくわからない」状態になった社会が「成熟した社会」。
    → 「成熟社会」
アンカー【そぼく 素朴さ】
  • 複数多様な視点をかかえきれずに、自分がかかえた視点だけでやっていけると信じているさま。
  • 素朴な真理性を前提にする者は「キミは真理クンなんだね」で処理されてしまう時代。
  • 成熟社会が一筋縄でいかないような複雑性をあらわにするにつれて、人は「素朴さ」を抱えたままでは生きにくくなる。だから「どうせ世界はこんなもの」という脱臼に、事前に慣れておこうとする。でも、解毒剤をどんなに消費しても、毒を生むシステムとマッチポンプの関係に入るだけで、なにも変わらない。
  • 日本には、単にコミットするだけの素朴に情緒的な輩と、単に高みの見物を気取るだけの素朴に理性的な輩が多すぎます。
    『社会システム理論 不透明な社会を捉える知の技法』
  • 数多ある他のゲームの存在を知りつつ、美学としてそのゲームをする人びともいます。彼らは素朴にでなく、再帰的に遂行する。反省的な意味や無意味を自覚しつつ、あえてやる。
    『幸福論』

  • サブカル畑ではあるが、昔から素朴に社会に参与してしまっている大塚英志。

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