幸福論remix カ行

宮台真司bot

話をする上で、他分野との用語のすりあわせが必要なのかな、と、こさえた自習メモ。
門外漢にはいろいろ耳慣れぬ表現のオンパレードではあれど、よく見ればなじみの概念が頻出する書籍 『幸福論』 をベースに。


→幸福論remix 目次 【        ナマヤ    ラワ


■カ行■

アンカー【がいぜんせい 蓋然性】
  • **が起こる確実性や、**が真実として認められる確実性の度合い。
  • 蓋然性を数量化すると「確率」になる。
アンカー【かいきゅうしゃかい 階級社会】
  • エリートに任せて尊敬する文化
  • エリートになれないことを引け目に感じない文化
  • 日本で「階級」というと悪いイメージだけど、社会学はそうは考えない。
  • 日本には、労働者階級には労働者階級の、中産階級には中産階級の、資本家階級には資本家階級のよきものや楽しみがあるという感覚がなく、のっぺりしています。それでは、ボトムラインを満たすだけじゃ幸せになれません。
    『格差社会という不幸』
アンカー【かえる】 帰る場所(ハイマート)
  • 感情ゲーム →不安のポピュリズム
  • 本来帰るべき、本音のコミュニケーションができるはずのところ
  • 感情ゲーム」は「帰る場所」をよりどころとする。
    帰る場所」を意識する(HOMEを別に持つ)からこそ、「いつか帰るぞ」と戦地に赴き、「自分を待つ人がいる」と頑張れる。
  • 「帰るべき場所(ハイマート)が自明でなくなった近代成熟期には、もはやルール主義しかあり得ない」とは必ずしもいえない。なら、もう一つの道とは何か。選択共同体、いわば「『人為的な自明性』を生きる共同体」です。
    『バックラッシュ!』
アンカー【かくさ】 格差 
  • 権利の行使
  • 学校教育は、教育以外の場で生じる地域や家庭などから来る格差を緩和すべし。
  • 「生まれ」の格差は、「教育」の場で中和され平等なスタートに近づくことができる、と見えるように設計する。
  • 偏差値と、家庭の年収が、はっきりと相関し始めている今、格差の是正は学校だけでは難しい。
  • 格差」はゆるすぎる言葉だ。「不平等」を見よ。 〜東大・佐藤俊樹

  • 格差社会がいけない」なんて言っているインテリゲンチャは日本にしかいません。格差がそれ自体いけないなんてことは、絶対ありえません。
    『社会システム理論 不透明な社会を捉える知の技法』
  • 「格差社会はいけない」に至っては30年ほど古い。どのみち格差は不可避ないし不可欠です。問題はどんな格差がマズイかです。
    『日本流ファシズムのススメ』
  • どの社会でも、格差が許容されるのはスタイルの多元性が存在する場合だけです。貴族の幸せがあり、平民の幸せがある。両者は質が違うので通約できないとする発想です。
    『天皇と日本のナショナリズム』
  • 格差社会が一般にいけないわけではない。格差社会がいつも許されるわけでもない。まず、格差の有無より最底辺が「健康で文化的な生活」を送れるか否かが問題です。
    『バックラッシュ!』
アンカー【かじょうりゅうどうせい 過剰流動性】 
  • 収益価値を重視していくと、多様性が失われ、流動性が過剰になる
  • 人口学的流動化+情報通信技術ITによる流動化
    • 流動性が上がると、無理してコミットメントを維持しなくても、さっさと代わりのもっとイイモノを探せばいいということになる。
    • 生産性に投資しなくても、金融に投資するほうがいい
    • 流動性が亢進する結果、温もりや共同体を求めるのではなく、流動性に身をさらせるように自分の身体を改造する方向性が生じてくる。
      染髪、ピアス、刺青、サイボーグ、ワイアド…
      浜崎あゆみ 「サイボーグになればラクに生きられるのだな」
  • 帰る場所の喪失は、人びとの感情的安全を脅かす →不安
  • 計画を立てても状況が変わる過剰流動性は、ソーシャル・デザインを困難にさせる。
    • 今後の変化を事前に予測するには、多大なコストがかかる。
      予測対処の素養を身につけたロールモデルもいない。
アンカー【かぞく 家族】
  • 共同体とは非選択的な(自分で選べない〕共通前提集団である。他方、
  • 旧社会学:家族の定義に共住共食関係を用いた。
    「家族が共住共食を営むうちに共通前提集団になる」
  • 新社会学:家族=情緒的な(非選択的な)共通前提集団
    共住共食空間が崩壊。共住共食が中核機能で、共通前提が派生機能だと見ていたのを、共通前提自体が中核機能である と逆転したのである。
  • → ウェーバー
アンカー【カルト】
アンカー【かんさい 関西】
  • 「1対1のボケ&ツッコミ」ができてあたりまえ
  • 相手のバックグラウンドがよく分からないままでも関係性を維持できるスキル
     場を選ばない商人文化
  • 「関係性の欠落」を埋め合わせる「形式の共有」。
    かくして、共通前提の薄い首都圏中心に「女子高生言葉」が生まれ、「吉本化」が進んだ。
  • → イジメ
アンカー【かんしてき 監視的記録化】かんしてき 監視的記録化
アンカー【かんじょう 感情ゲーム】 
  • 公民 →契約ゲーム →バックボーン →祭り →天皇制
  • 「帰る場所」という「感情ゲーム」〈わたくし〉をよりどころにしながら、〈公〉たる「契約ゲーム」や〈疑似公〉たる「より大きな感情ゲーム」に取り込まれる。
  • 時間軸と空間軸上の二重性が存在しない限り、資本制や民主制は成り立たず、政治も国家も成り立たない。
  • 田吾作平等主義者は〈わたくし〉の領域まで民主的であるべきだと思いがち。
  • 〈わたくし〉の領域は、内実はどうあれ「帰る場所」として意識できるか否かだけが大切。
  • 感情ゲームは使いよう。
    • 感情ゲームを非感情的に設計できるエリート
    • 感情ゲームの非感情的な(契約ゲーム)設計を見抜ける少数者
    • 真理の言葉」に「機能の言葉」を用いて対処できる少数者
    • 見抜いたうえでそのゲームにあえて乗る者
    • 見抜いたがゆえに告発する者
    • 見抜いた者たちによる次なるゲーム
アンカー【かんじょう 感情教育】
アンカー【かんじょう 感情的安全】
アンカー【かんじょう 感情的動員】 感情のポリティクス
  • 冷静な判断での納得ではなく、おびえや反感、好悪、あこがれ・うらみ・鼓舞などといった、気分の操作でヒト行動を操る。
  • 不安
  • 感情的動員はバカ大統領やバカ首相がしゃべるという特定人称性があっても機能する。
  • 感情操作だけでは制御不能な暴走(理念軽視/バックラッシュ/祭り)に堕しかねない
  • 感情的動員は依存的人間を育てる。
    ミメーシスは自立的人間を育てる。
  • 感情のポリティクス」に負けやすい輩は、最終的に国家や宗教にたかりがち。
  • カウンタープロパガンダもプロパガンダの一種である。
    二元論的な勧善懲悪で、感情的フック〔感情の釣針)とカタルシス(感情の浄化)に満ちているがゆえに、それは娯楽的なのだ。
アンカー【かんじょう 感情プログラム】
  • 出口汪:論理ならざる”論理”
  • 「まともな感情プログラム」をインストールする:オタオタせずに前に進める人間を育てる →教育設計
アンカー【かんせんどうき 感染動機】かんせんてきもほう 感染的模倣
アンカー【カント】
  • 人間界では「意思」が出発点になる
  • 神の「意思」は端的だという話を、人間の「意思」は端的だ(とするのが人間界だ)という話に置きかえた
  • それをするときに「意思」が妨げられていなかったかどうか。
    彼の意思が妨げられていなかったのなら、「彼がやった」とか「彼が悪かった」という具合に帰属と帰責をおこなう。
  • 妨げられていない意思をカントは「自由意思」と呼んだ。
  • 〈社会〉 −− あらゆるコミュニケーションの全体 −− は主意主義的にでき上がっている
  • 「やりたい放題」こそが不自由である。「降ってくる」欲望に支配された状態は「意思」の自由ではなく不自由の典型。「意思」の自由は、欲望にあらがうときにこそ生まれる。
アンカー【かんよう 涵養】
  • 水が自然にしみこむように、少しずつ養い育てること
アンカー【きしゅるりたん 貴種流離譚】
アンカー【ぎしんあんき 疑心暗鬼】
アンカー【きせき 帰責問題】
アンカー【きぞく 貴族的ゲーム】
アンカー【きそくこうりしゅぎ 規則功利主義】
  • 社会にはどんなルールが必要か、どんなルールなら多くの人が幸せになるか
  • → ルール主義
アンカー【ギデンズ】
アンカー【きのうしゅぎ 機能主義】
アンカー【きのうてきとうかぶつ 機能的等価物】
アンカー【きのう 機能の言葉】 
  • 真理の言葉 →全体性 →密教
  • 目的を達するためのディスカッションの戦略の一つを「機能の言葉」と呼ぶ
  • 「機能の言葉」は、たんに「真理の言葉」に並列的に対抗するわけではなく、「真理の機能を問題にする言葉」としてメタレベルに立つ。
  • 機能的視座の輻輳からなる全体性を拒絶する運動家たち。
    コミット(関与)するゲームが部分化(相対化)されることを好まないのか。
  • 社会運動の意欲が相対化で挫かれるような(意志する力の弱い)人は、「機能の言葉」にむやみに晒すとまずい結果になったりするので慎重に
  • ショック療法「機能の言葉」を使いこなせるエリート(意思する人)を養成する
  • 「機能の言葉」は、機能的前提や波及効果に自己言及し自己自身を増殖することによって、全体性に接近する。
  • システム存続を含め、「機能の言葉」は、きわめて偶発的な端的な意思から始まる。
  • 「機能の言葉」 if-then 文であり、ifに「観察された」社会的文脈が代入される。
    観察が誤っていれば、逆機能をもたらす。
    いきおい、観察の視座が競われねばならない。
アンカー【きぶん 気分】
アンカー【きめいてき 記名的コミュニケーション】
  • 「善意と自発性」がべース
  • →「役割とマニュアル」がべースの匿名
アンカー【きょういく 教育設計】
  • 教育論議は統御論パターナリズムを逃れられない。
    • 人的統御に負担をかけない教育アーキテクチャー設計をするには、デザイナーに高度な能力が要求される。かつ分権化的試行錯誤も必要。
  • → エリート養成 → 資格授与 → 格差 → 教科書
  • 現代の学校教育における二重の齟齬
    • 「教育プログラムを作る側/現場で走らせる側=教員」の間の齟齬
    •  コミュニケーションをめぐる「教師/生徒」間の齟齬
  • いまや学校の「聖性」という象徴的資源には頼れない。
  • 各学校をキャラ立てる →バウチャー
  • 成熟社会の「適応力」増進プログラムに必要な3要点
    • 競争動機(勝つ喜び)
    • 理解動機(分かる喜び)
    • 感染動機(「凄い奴」にミメーシスする喜び)
  • 教師
    • 教師はミメーシスを引き起こすほど「凄い奴」たれ。 「そう見える」だけでいい。 「そう見える」人材は公教育の現場ではなく予備校の現場にいる、ミメーシスのコネもそこにある。
    • ゲストティーチャーを活用し、個々の学校自体を「多様性のハブ」にする。
  • 動員ファシズムに対して距離を取れる人間を生み出すすべに腐心しなければ、設計主義は「やった者勝ち」に堕してしまう。
    民主制国家での公教育は、どのみち動員ファシズムであり、民主制下では、受け入れ可能な動員ファシズムとそうでない動員ファシズムがつねにすでに線引きされている。
    設計の恣意性への居直りを防遏するには、居直りが何をもたらすかを徹底分析した教育ソーシャル・デザインしかない。(他の教育を若干犠牲してでも)
  • 「教育先進国」の3つの共通点
    • フレキシブルな制度
    • 能力別編成はやらない
    • グループワークを重視する
  • 早期教育とレベルの低下
    • 90年代後半から、学生の読解力も討議スキルも著しく低下した。これは「早期教育」が無意味であることの証左だ
    • 早期教育をやろうがやるまいが、「地アタマ」は変わらない
      ダメなものはダメ。ガリベンをしても「地アタマ」の良い非ガリベンにあっさり抜かれるのがオチだ。
  • 就職で有利なのは「文化系的体育会系」と「体育会系的文化系」。教養の世界と現実の世界をバランスよく知る人材は、相手の信頼を勝ち取るすべに長けている
  • 自分の心の保護を第一にしてコミュニケーションをする人間は、信頼されない。抑鬱的で強迫的な浅ましい印象の人間となる。
アンカー【きょういく 教育的コミュニケーション】
  • ルーマン →梯子 →田吾作平等主義
  • 「教育」は、「これから**に対して、##を教育するぞ」という意図があからさまな人称性コミュニケーション。その人称性に教育固有の問題がある。
  • 重点を「教育」より「社会化」へシフト。
  • 文部(科学)省の一枚岩的な政策によって決定される日本の「教育」。
  • 神話的メカニズムで奪人称できない限り、教育改革の正統性(社会的承認可能性)に社会的期待は抱けない。
  • 現代の学校教育は生徒の「感情」(感情操作)への配慮が欠けている。
  • いまや自分の部屋のほうがハイグレード、学校のほうが「底辺」。
    高い空間を目指して通学するのではなく、下級に降りる感覚で通学する事態になってしまっている。
アンカー【きょういく 教育のなかの社会化】 
  • 社会化
  • 友人どうしの規範に、非人称的に従うこと
  • 教師の言うことを鵜呑みにするのではなく、感情を媒介とした生徒どうしの親密なコミュニケーションを通じて、自らの妥当性や正統性を疑うことを学ぶ

 

アンカー【きょうかいせん 境界線の恣意性】 
  • → 恣意性
  • 「みんなとは誰か」「我々とは」「日本人とは」などの線引きは、いずれも偶発的で便宜的なものに過ぎない:相対主義
  • 境界線の恣意性はコミットメントの梯子はずしをもたらす
    境界線の恣意性は百も承知の上で、その上でいかにコミットメントをさせていくか
アンカー【きょうかしょ 教科書】 
  • → 教育設計
  • 日本は学習指導要綱を超える記述を教科書に盛り込むことを制限しすぎ
  • 薄く耐久性のない教科書:利権の匂い 巨大な参考書市場:利権の匂い
アンカー【きょうせいしゅぎ 共生主義】 
  • ルール主義
  • 歴史実績による信頼醸成を重視する。新参者には冷たい。
  • 移民政策では「同化主義」。
アンカー【きょうだい 京大系】
  • 東大系 では慶應は何?
  • いわゆる「京大系(ポストモダン系)」の教育学者たちは、万人向けの公的学校教育ではないものを模索している
  • 一枚岩的な従来型日本教育ではない、「各自の共同性や連帯」に分かれる方向
アンカー【きょうどう 共同性】
アンカー【きょこう 虚構の現実化】
  • 現実の虚構化」:
    「現実」と「虚構」が食い違っている場合、「現実」のなかで少しでも「虚構」を実現しようとふるまう。
  • 虚構の現実化」 :
    「虚構」の側に居直ったまま「現実」が「虚構」のようでないといって嘆く。
    オタク的」感覚。
アンカー【ギリシア】 
アンカー【近代成熟期 きんだいせいじゅくき】 
アンカー【ぐうはつせい 偶発性】 
  • 「前提を欠いた偶発性」=不意の病、偶然の出会い、自分の存在それ自体のように、前提の操縦によっては制御しきれない偶発性を指す → 宗教の機能
  • 宗教とは「前提を欠いた偶発性」に馴致させる仕組みのことです。端的なこと、条件をつけられないこと、どうにもならない不条理を、受け入れ可能にするメカニズムの総体が宗教であるということです。
     〜『日本の難点』
  • 「前提を欠いた偶発性」は、期待外れの衝撃を収拾不可能にし、〈世界解釈〉をきわめて不安定にする。そうした不安定さを抑止するための意味論的なデバイスこそが、宗教であると考えられる。
     〜『増補 サブカルチャー神話解体』
  • 偶発性は「真理の言葉」にはない。  偶発性は「機能の言葉」に伴う。
  • 「真理の言葉」には偶発性から人を保護する機能があります。だから人は「真理の言葉」に依存的になりがちです。
  • 「真理の言葉」が「機能の言葉」によって梯子を外された瞬間、偶発性の闖入でショックが起こる。
      → ショック療法
  • 「前提を欠いた偶発性」を受け入れ可能にするメカニズムの総体として、宗教(的なもの)が要請される。
     → 転倒先/サイファ
  • 多くの人びとが「真理の言葉」偶発性を遮断しながら日常を生きる一方で、暗闇の天上ではソーシャル・デザイナーが「機能の言葉」のみを激烈に応酬しつつ過剰な偶発性に晒されながら闘争する。
アンカー【クオリフィケーション】
アンカー【クリシェ】
  • 紋切り型の解釈。
  • サブカル・バラエティーに「目から鱗」がないのは、それらがクリシェの組み合わせに堕したから。
アンカー【クレーマー】
  • クレーマーやモンスターペアレンツのいうことを真に受けて聞くメカニズムがあるのが、そもそもいけない
  • クレームは聞く。しかしクレームは真に受けない。
  • クレームは、世論とは何の関係もない。ラウド・マイノリティに振り回されるのはメディアとして自殺行為。
アンカー【ゲートキーパー法】 英国
アンカー【ケータイ ケータイ小説】
  • 少女漫画で萌芽した「関係性を記号的に短絡させる」 流れのはてに、これがある
  • 関係性の否定。
    関係の履歴が形づくる入れ替え不能性が否定され、記号化されたシチュエーションには誰でも代わりに入れ替えることができる。
    人間関係のフラット化/大事・重要関係なく、どこまでもその場限りで入れ替え可能
  • 濃密な人間関係を経験したことがない世代は、濃密な個々人のナラティブではなく、ひたすらその場限りのインパクトを楽しみ求めて流れ続ける
アンカー【けいやく 契約ゲーム】 
  • 感情ゲーム →天皇制 →公民
  • 近代社会は「私:感情ゲーム」が〈公:契約ゲーム〉で随時 囲繞される。
  • 若い世代で有能な人たちは「公的な契約を結ぶに足る対象がいないので、公的にふるまえない」とみなしている気配。
  • 契約ゲームには感情的な契機を「忘れない」ことが重要。
    悲劇の共有」を忘れてしまえば契約ゲームを続ける理由も消える。
    しかも当事者はたいがい健忘症に陥りがち。
アンカー【けんえき 権益】
  • 国家権力を草刈り場とする、内外入り乱れての政官財の権益争奪戦。
    それを知らずにいる各省庁の役人たち。
  • 一九九九年の盗聴法反対運動の当時、アメリカのケツを舐めることを前提とした利権をあさる官僚たちが、経済権益から情報権益への成熟社会的な移行をふまえて行動するという流れに必然的にいたることを読めているやつがいなかった。
  • トタリテート(全体性)を見渡す存在が知識人を含めていない。
    「大ボス」不在。
  • フィールグッド化
アンカー【けんきょう 顕教】
アンカー【げんご 言語ゲーム】 
アンカー【げんざい 原罪】 
  • ヒトは神ではないから必ず「間違う」
    原罪は、構造的に不可避なるがゆえにこそ、「原」罪
アンカー【げんじつ 現実の虚構化】 
アンカー【けんぽう 憲法】
アンカー【けんり 権利の行使】
  • 欧州の階級社会:
    結果の平等どころか機会の平等さえ厳格に追求されない。
    でもイザとなったら労働者や学生がデモ・スト・暴動を通じて政治参加をする。
  • 権利をもつことと行使することの差異
    • いちいちのゲームプレイを原理主義的価値に照らすのでなく、イザとなれば最高価値に抵触するプラットフォームを転覆可能にするためのリソースに集中させる。
    • 格差がいけないという昨今の日本的神経症はありえない。
      労働者には労働者の幸せ。 ボトムラインが低すぎなければOK。
      面倒なことはエリートに任せ。
      でも、イザとなったらデモ・スト・暴動で政府転覆。
  • ゲームすることと、ゲームのプラットフォームを護持することとの差異。
アンカー【こうがい 郊外化】
アンカー【こうふく 幸福】
  • 「幸せは人それぞれ」。都会には都会の、田舎には田舎の、エリートにはエリートの、大衆には大衆の、幸せがある。多くの人が幸せになれるルールを考えることがエリートの幸せだ。大衆は、専門的なことはエリートに任せて、それぞれ幸せになる道を考えればいい。
  • → 多性様フォビア
  • 幸福」のために、若年層に「まともな感情プログラムをインストールする」教育を設計すべし。
  • →miyadai 幸福度調査と選好度調査の差異についてのツイートまとめ

  • 十年前には2位だった個人あたりGDPが23位になったと騒がれるけど、それよりも、GDPが2位だった十年前でさえ、幸福度調査が75位よりも上位になったことがないことのほうがよほどスキャンダルでしょう。
    http://j.mp/pkrgT0
  • ソーシャルデザインはわれわれの幸福へと向けたものであることが原理的に不可能だということは、意外にも社会学的常識である。ところがそれが社会学の専門知の囲いを突破して広く知られるようになった結果、混乱が渦巻き始めている
    『幸福論』
  • 「私」の幸福の追求どころか「我々」の幸福の追求ですら普遍的な社会性をもたないことを、「我々」の要求に応じてどう隠蔽しながら「我々」の幸福の追求を普遍的で非恣意的なものに見せるかが、近代成熟期における統治権力の課題
    『幸福論』
アンカー【こうみん 公民】 
  • 契約ゲーム → 衆愚政治
  • ギリシアでは、生産労働に関わらない者だけが公民たりうるとされた
  • 自己陶冶を遂げた自立した者だけが、集合体全体を拘束する決定に関われる:全体性を志向できる
  • 天皇をめぐる「感情ゲーム」が消えた後、公民がいなくなっている可能性。

  • 日本では、批判力のある公民の創出が、米国と対米従属する日本政府にとって都合が悪かったので、むしろ抑制されてきました。その結果、批判力のある公民が創出されていれば真っ先に問題になることが、問題にされていない。
    『挑発する知』
アンカー【こじんせい 個人性】
アンカー【こっか 国家】
  • 国家が支援すべきなのは、「個人の自立」ではなく「社会の自立」
    社会がそれなりに自立して回るように支えるべき=ギデンズのいう「社会投資国家
  • 日本は米国の干渉に屈した結果、「社会投資国家」 どころか「社会収奪国家」に成り下がってしまった

  • 国旗掲揚や国歌斉唱の是非などどうでもいいんです。むしろ問題は、少なくとも戦後50年間、人間の尊厳にとって国家とは何かということがまったく論じられなかったので、それについて誰もわかってないということです。
    『われらの時代に』
  • どうも旧左翼系の方々は、国家権力が、強大な権力を嵩に着て、市民を締めあげようとしている的図式で考えやすく、それに基づいて従来の「反権力」図式で反対なさる方が多勢いるけれど、そんな単純なことじゃないんです。
    『漂流するメディア政治』
  • そもそも日本は「国家のために社会がある」という近代以前的発想になりがちです。
    『こころ「真」論』
  • 米国の場合、〈生活世界〉空洞化がもたらす不安や不信は、超越神への帰依によって吸収されるのでアノミーになりにくい。こうした吸収装置のない日本では、不安でオタオタするヘタレが、国家主義に陥りやすい。
    『ネット社会の未来像』
  • 箱を国家だと考えますと、普通なら箱が中身の間尺に合うかどうかが問題になります。つまり国家が国民のために機能しているかどうかを検討することが当たり前になります。でも、日本では中身はどうでもよくて箱がすべてなんですね。
    『教育「真」論』

  • → 国家論
アンカー【こっかろん 国家論】
  • 国家論の2種
    • 啓蒙思想の流れ:市民間の暴力資源の多寡を中和する
    • マキャベリの流れ:市民社会を護持すべく市民社会の枠を逸脱する政治エリートを要請する
  • 僕は国家権力についての理論書である『権力の予期理論』でデビューしました。権力論や国家論は僕がもともとやりたかったことで、それで博士号を取っています。
    『波状言論S改』

  • → 国家
  • 『リアル国家論』
アンカー【コノリー,ウィリアム】
  •  〜ウィキ
  • 「どうしてそこに立てるか」「どうしてそこに立つのがお前なのか」
  • 「悪をなしたのはお前なのか」→「どうして悪をなす場所に立つのがお前なのか」→「悪をなす場所を存在せしめたのは誰なのか」
  • アゴーン(討議=闘技)に参加する人間だけを包摂する。
    参加しない人間は包摂できないし、無理に参加させることは民主主義的にも機能的にも無理。
アンカー【こんごう 金剛密教】
  • 「生きても死んでも別にいいや」という「脱社会化」の系列に対処するすべ:金剛密教
  • ねこぢるは自殺する直前「生きていることと死ぬことのあいだに差はないんだな。差がないっていうのはこういう感じなんだな」というようなことを描いています。僕も幼いころからそういう感覚があるので、けっこう共振してしまいます。
    『波状言論S改』
  • 「生きていても死んでいても違いはないよね/無意味」という感覚をそもそも生じさせないためには、どういう社会を作ればいいか。
    『波状言論S改』
  • 密教
アンカー【コンスタティビティ】
  • 記述性
アンカー【コントローラビリティの低下】
  • 1990年代に入って、ネタ化があって初めてマーケットが動くようになった変化。
  • 「みなが知ってるものを引用する」、ネタ的に盛りあがれるコミュニケーション基準。
  • マスコミ的コントローラビリティ(ツリー状)が失われた。
    メディア上のトレンド・リーダーを通じてのコントロールができなくなった。
  • カラオケボックス・ブーム以降の流行歌謡の享受にこの傾向。
    クチコミでリゾーム状に拡がる流れ。
    いきおい「そこかしこに散在する〈芽〉を見つけて投資する」方向への戦略転向。
アンカー【コンピタンス】
  • 能力

→幸福論remix 目次





カテゴリ
リンク
サイト内検索