定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2020年前半

宮台真司bot

社会学2020年 

『崩壊する日本の「絶望」と「希望」』


 
宮台真司 著作●→コロナ禍への対処次第で国際関係上のヘゲモニーが大きく変わるかもしれない。たとえば、ドイツや中国のようにヘゲモニーが増す国、日本やアメリカのように減じる国など。日本は必ず墜ちるがゆえに、そのことが希望になる事実を示す。

宮台真司 著作●→日本には「政府への信頼」も「市民相互の信頼」もない。
 「政府への信頼」がないので個人IDも憲法緊急事態条項もない。これらを強行しても「政府への信頼」がなしので政権が倒れる。
 他方で自粛警察が象徴するように「市民相互の信頼」もない。死者増で上へ下への大騒ぎ。この種の疑心暗鬼に対処できないので「政府への信頼」がさらに失われる。

宮台真司 著作●→クズは、ヒラメ厨とキョロメ厨が合体した安心厨だ。
 ヒラメ厨はオカミに思考停止で依存、オカミに逆らう者に「不安を煽るな」と噴き上がる。ヒラメとは上位者に伺いを立てる上目遣いを表す昭和語。
 キョロメ厨は、周りをキョ口見して思考停止で同調圧力に屈する。同調圧力に抗う者を見るや「自分が否定された」と不快になり、自由に振る舞う人に嫉妬する。

宮台真司 著作●→知識社会化の前提となる互いを信頼して他者の生き方に開かれる営みが要る。強く言えば、他者の痛みが分かって気に掛ける能力だ(ジャン・ジャック・ルソーのpitie)。それが風化してきた。それを「感情の劣化」と呼ぶ。

宮台真司 著作●→不確実状況では安心は命取り。変化する環境に対して、動的に認識を変更しつつ行動を変えていく。つまり、不安を抱えつつベターを模索するトライアルが必要なのだ。
 ところが安心厨は主観的な安心に固執する。それがゼロリスク・マニアの正体だ。

宮台真司 著作●→昨今の日本では倫理を持つ人間が育たないようになっている。ならば制度の問題よりも文化の問題だと言えよう。学校教育の問題だと言う訳にはいかない。学校教育も制度の問題で、制度を作るのは人だからだ。

 〜 宮台bot Twitter 宮台真司bot


定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2020年前半 (論創ノンフィクション 005)




『定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2020年前半』
 森達也 編著
 論創ノンフィクション
 論創社
 



カテゴリ
リンク
サイト内検索