原発 決めるのは誰か

宮台真司bot

社会学2015年 

『原発 決めるのは誰か』


 
宮台真司 著作●→専門家は安全性を議論できる。僕たちはどのような社会がいいのかについて考えたい。そのことについて専門家は回答を与えてはくれない。ではどうするのか。自分たちで引き受けて考える必要がある。
 専門性を引き受けるということではなくて、価値を引き受けるということです。

宮台真司 著作●→福島大学の学生達を取材すると、教員も学生も原発や放射能汚染の話は事故当初からほとんどしないそうです。地元の人達が大勢、原発や電力会社に関わっていて、知人の誰が関わっているか分からないからです。
 「人間関係を破壊する問題については話せない」とはっきり言うんですね。これこそが、「ムラ」の論理です。

宮台真司 著作●→若い人たちは、価値を持つことで人間関係上の適応ができなくなることを恐れています。だから、価値なんか持たずに周りに合わせていればいいと思っているのです。

宮台真司 著作●→原子力ムラから外に出たときに、生きていけるような居場所があるだろうか。日本の場合、多くの人が「ない」と確信してしまうのですね。だからこそ、ムラの人びとは、ムラに必死にしがみつくしかないわけです。

宮台真司 著作●→日本の場合、原力ムラと反原子力ムラという内集団同士が、敵と味方に分かれて闘います。それぞれに揺るぎない「正しい答え」をもっていますから、合理性(リーズニング)が問われるよりも、どっちが勝つかだけが問題とされるのです。これが、日本社会の圧倒的な貧しさですね。

宮台真司 著作●→野次や吊し上げが典型ですが、糾弾モードの振る舞いが、市民運動側に蔓延していないでしょうか。そうしたことをやはり問いたいのです。相手方との合意に至ろうとか、知らなかった何かに気づこうという構えが、ほとんど見られないのは問題ではないか、ということです。

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『原発 決めるのは誰か』
 吉岡斉, 寿楽浩太, 宮台真司, 杉田敦
 岩波ブックレット
 岩波書店



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