atプラス 16

宮台真司bot

社会学2013年 

『atプラス 16』 これからの住民自治をめぐって


 
宮台真司 著作●→僕の同級生や教え子を見る限り、役人になるときのマインドはなかなかいいんです。でも10年も経たないうちに、ミイラ取りがミイラになってしまう。
 理由は、40歳前後で課長や課長補佐になるまでに天下りの椅子を増やす政策を行なえた人しか昇任できない仕組みと、体育会的な承認システムの存在です。

宮台真司 著作●→どうして日本は、地域活性化と称してバイパスをつくったり、駅前再開発と称して大型ショッピングモールをつくったりしかできないんでしょうか。どうしてほかのアイディアが出ないんでしょうか。
 これは土建業者や、中央や都道府県の役人が悪いんじゃないんです。僕たちがそうした開発に異を唱えてこなかったというのが、いちばん大きいんです。

宮台真司 著作●→国交省をはじめとする中央の役人には、日本の津々浦々、地方地方に、どんな公共事業が必要かを判断する力は、いまはありません。能力の問題でなく、経済的発展のステージがかつての産業基盤整備や生活基盤整備の時代から先に進んでいるからです。
 中央の役人が各地域に固有の物語を描けるなんてことは、情報理論的にありえません。

宮台真司 著作●→アメリカでは大統領制と住民投票が表裏一体です。日本では、住民投票というと「ポピュリズムだ」と批判されるんですね。住民投票は世論調査に過ぎないという考えなんです。政治学的には40年くらい時代遅れな話です。
 実は、逆に、ポピュリズムに抗うために、住民投票が行なわれるんです。

宮台真司 著作●→グローバル化を背景に、先進国は例外なく格差化と貧困化による中間層の分解に直面し、共同体が空洞化しつつあって、人びとは不安と鬱屈感にさいなまれがちです。
 その結果、「やっちまえ!」と噴き上がって溜飲を下げたい〈溜飲厨〉と、「おおよく言った!」と承認してもらえそうなことを言ってポジションを獲得したがる〈承認厨〉が増えるんです。

宮台真司 著作●→僕たちがお金を節約できる仕組みを電力会社が妨害している事実を、自民党支持者や支持団体にていねいに説明していくことが大切です。
 脱原発と言えば反発してしまいますが、「僕たちの手元にお金を残すための工夫をしたいのに、妨害する仕組みがあるので、廃止させていきましょう」と言えば、なるほど、そうか、という話になります。

 〜 宮台bot Twitter 宮台真司bot




『atプラス16
 これからの住民自治をめぐって』

 太田出版
 


カテゴリ
リンク
サイト内検索