人格障害のカルテ 理論編

宮台真司bot

社会学2004年 

『人格障害のカルテ 理論編』


 
宮台真司 著作●→人格障害というカテゴリーそのものが一般的に危ういのは、「どこに問題があると考えればいいのか?」という合意が、だんだん不明確になってきているからです。

宮台真司 著作●→反社会性と言う場合には、何を社会性と見なすかに合意がなければいけない。複雑な成熟社会では、一枚岩の合意は不可能。その意味で、精神科医の一部が平気で反社会性という言葉をお使いになる素朴さは大変驚きです。

宮台真司 著作●→70年代後半に語られ始める家庭内暴力は〈依存的暴力〉の典型。よき家族についてのメディアイメージに煽られているから、期待外れが大量生産される。期待外れを埋め合わせられないから、依存対象にバイオレントになる。

宮台真司 著作●→家庭内暴力が終息すると、今度は校内暴力が起こりますが、これも〈依存的暴力〉です。学校が居場所にならなければいけないという煽りがあって、なのに学校が居場所にならないからと暴れる。

宮台真司 著作●→社会的な不備、あるいは制度的な不備を、ちょうど隠蔽するかのように、あるいは埋め合わせるかのように、人格障害という概念が日本では機能しはじめています。制度が不備なくせに、病気として隔離したままにする。

宮台真司 著作●→不適応になった人間に、適応不全の原因になった問題があると考えるべきか。それとも、不適応者を出さざるをえない社会システムの側に問題があると考えるべきか。そういう選択が社会学者にはいつも課せられている。

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『人格障害のカルテ 理論編』
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