中澤系歌集 uta0001.txt

宮台真司bot

社会学2015年 

『中澤系歌集 uta0001.txt』
寄稿「「告知される『蝕の時代」の始まりと、『遠き未来』の新生」


 
宮台真司 著作●→ワークショップなどで数多くの男たちを観察してきた経験から言うと、街頭ナンパは長くても五年で飽きる。中澤系の表現で言えば「類的な存在」であることに倦むのである。

宮台真司 著作●→中澤系『uta 0001.txt』の目次に目を通した途端、一瞬眩暈がした。恐るおそる時系列で読み始めると、記憶の怒涛が引き金を引かれ、しばし時間感覚を失う変性意識状態に陥った。

宮台真司 著作●→僕にとって97年から01年までは個人的にも「蝕」だった。街から微熱感が消えた「蝕の時代の始まり」と、個人的な「蝕」が重なっていた。

宮台真司 著作●→僕がフィールドワーカーに転じて街の女子高生に声かけし、援交する子を見つけて話を聞いていた90年代前半。街には微熱感があって、女子高生だけでなく、誰もが熱に浮かされていた。こうした微熱感は70年代後半のタケノコ族の頃から20年弱続いた。

宮台真司 著作●→97年から街を急に覆い始めた抑鬱感が、10年ほどの間に隙間なく全域化した。同じく、過剰なものを「イタイ」と名指して縮まり合う作法が、若い人の間で全体化した。僅かに残ったアジールはネットでは探し出せないように〈見えない化〉した。

宮台真司 著作●→僕は、個々の女や男のオーラを読むというより、街のオーラを読んでいたのかもしれない。そんなゲームを三十年続けてきた。本を読むのと同じで、街を読むのは、たとえヒリヒリしても、興味が尽きない。

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『中澤系歌集 uta0001.txt』
 中澤系著
 双風舎
 



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