幸福論remix ラ・ワ行

宮台真司bot

話をする上で、他分野との用語のすりあわせが必要なのかな、と、こさえた自習メモ。
門外漢にはいろいろ耳慣れぬ表現のオンパレードではあれど、よく見ればなじみの概念が頻出する書籍 『幸福論』 をベースに。


→幸福論remix 目次 【        ナマヤ    ラワ


■ラ・ワ行■
アンカー【りだつ 社会からの離脱】
アンカー【リバタリアニズム】 自由至上主義 リバタリアン
  • 「他の自由を侵さない限りにおいて個人に最大限の自由を認めるべきであるとする、自由に最大の価値を置く個人主義的な立場。」 ~はてな
  • ネオリベラリズム
  • →miyadai「米国におけるリベラリズムとリバタリアニズムのルーツ」
  • 社会の基礎として特定の価値観に頼らず、あくまでも身体の自己所有だけを根拠に、あとはそこから演繹される原理でいく。
    そういう最低限の下部構造=「ユートピアのためのフレームワーク」の上で、それぞれの人間がそれぞれ勝手にコミュニティを作るのはかまわない。
  • 流動性を抑制して、多様性を護持する方向。
  • 公共性は無数の小さな世界に分断されはじめた。
    情報技術はリバタリアン的な夢をうまく回すような技術的解決を急速に推し進め、蓄積しつつある。
  • 他者のありようも考えないし、享楽の次元も考えない。
    所有権を基盤にして、あとは市場に任せていればなんとかなるんじゃないか的な、乱暴な発想。
    「思想」の外部。
    その乱暴な思想が、情報技術によって実装され現実の社会を動かしていく。これこそが、ポストモダンというか、21世紀のリアリティ。
  • リバタリアニズムの世俗的な形態がネオリベラリズム
  • ポストモダンでリバタリアンなメタユートピア社会は、価値観のレベルでの寛容を突き詰めていった結果、インフラのレベルできわめて非寛容になり、それが逆に価値観のレベルに侵入してくることで、結果として以前より非寛容な社会になってしまいうる。
    9.11 対テロ戦争
  • 個人のために社会がある=自己決定主義=リベラリズム&俗流リバタリアニズム&俗流新自由主義=個人か国家かという二項図式を掲げる者。
    社会のために個人がある=共和主義=コミュニタリアニズム&元祖リバタリアニズム&元祖新自由主義=個人でも国家でもなく社会を掲げる者。 ~miyadai

アンカー【リベラリスト】 自由主義者 リベラル派論客
  • 和製英語。 本来は「リベラル」
  • ギデンズウォルツァー
  • →miyadai「米国におけるリベラリズムとリバタリアニズムのルーツ」
  • 「日本人で現在使用しているのは宮台真司、長谷部恭男、内藤朝雄、苅部直など少数。
    リベラル同様、言葉のニュアンスが多岐に渡り、一概に定義しがたい。
    現在の日本では人権や平和を重視する中道左派のニュアンスが強い。」
     ~はてな
  • リベラリズムは、たえず事実性を乗り越えようとする永久革命の実践。
  • 「共存」や「共感原理」は、リベラリズムの基礎的な条件 。
  • リベラリズムの大義:どこにどんな「人間」として生まれ変わっても耐えられるかという思考実験から来る公正原則。
  • リベラリズム:立場可換性を突きつけるかたちで「公正としての 正義 」を確保しようとする価値観。
  • では、どこからどこまでが「人間」か。
    =恣意的な範囲を「人間」として尊重する、ディスポジション(傾き/偏向)がある。
  • そういう傾きを前提にして感情教育をしよう=リチャード・ローティの戦略
  • 脱社会的存在」は「人間」じゃない。
  • もともとリベラリズムは、行動/政策を正当化する思想だったのに、むしろ行動の正当性を挫く(ゆえに衆生の勇気を挫く)最終真理のようになってしまう。
  • リベラリズムの非普遍性(リベラリズムを支える端的な事実性)について、公的にはごまかしてきた。
アンカー【りゅうどうせい 流動性】
アンカー【ルーマン】
  • → 再帰性概念:選択と同時に選択前提もまた選択される
  • 教育的コミュニケーション →機能の言葉
  • ルーマン理論的には、「意味」は世界の複雑性の縮減のための機能の一つでしかない。
    物語
  • システム理論家
  • 「パーソンズから引き継いだ社会システム論にオートポイエーシスの考え方を導入し、第二世代の社会システム理論を切り開いた。」 ~ウィキ
    • システムとは、複数の要素が互いに相手の同一性を保持するための前提を供給し、相互に依存し合うことで形成されるループである。
    • システムは自己の内と外を区分(境界維持)することで自己を維持する。
    • システムは複雑性の縮減を行うことで安定した秩序を作り出す。すなわち、あるべき状態を予期し、その状態に適合しようとする。
    • ひとつのシステムはそれを孤立したものとして認識すべきではない。システムは外部環境が存在する場合に意味を持ちうる。
  • 三七年前のハーバーマスルーマン論争
  • 近代社会を恣意的な事実性を前提として運営するしかない;「社会システムはコミュニケーションの連接だけからなり、社会はコミュニケーションのシステムとして閉じている」
  • 〈システム〉の全域化により〈生活世界〉が空洞化した成熟社会(後期近代)では、「近代社会とは事実的な循環に過ぎない」というウェーバー-ルーマン的な再帰性命題が、専門家ならざる広範な人びとに、ギデンズ的な再帰的自己記述として参照されるようになる。
  •  →神学と社会学:ウロボロスの蛇
  • 社会化」と「教育」を区別する基準として、自明性を重要視
  • ルーマン系と称される教育社会学研究者たちには、生育環境の人為的操縦についての問題意識が薄い
  • 近代社会は「前提もまた選択されたもの」という再帰性を帯びる
  • オープン・アーキテクチャー
アンカー【ルール主義】
  • 最低限のルールをふまえさえすれば、あとは何でもあり。
    ゲームの世界。
  • 移民政策では「非同化主義」 →共生主義:移民政策では「同化主義」
  • 昨今では、最低限どころか過剰なルールを用いて、少しでも異質な者は排除してよしとする風潮 →多様性フォビア
    ルール主義が「同化主義」的な意味合いを帯び、ルールに合意せずとも共生の実績を積むので、共生主義が「非同化主義」的な意味合いを帯びてくる。
  • 過剰流動性再帰的に対処せねばならない現在では、ルール主義が不可欠。
  • → 規則功利主義
アンカー【ルサンチマン】
アンカー【レッシグ】
アンカー【レバレッジ】
  • 挺子(てこ)。
アンカー【レヴィ= ストロースの《浮遊するゼロ記号》】
  • ヒト脳が全世界を把握する仕様になっていない部分を、吸い取って見た目きれい(整合性あり)にしてくれる消失点、みたいな。
  • サイファ
  • 小松和彦はその『憑霊信仰論』で、先に引用したレヴィ= ストロースの《浮遊するゼロ記号》としてのマナ分析を紹介して、「日本の『もの』とポリネシアの『マナ』とは変換可能な概念であり、その役割は同一であるということになるであろう」と明言していた。
     ~<→山内昶「もののけ1」法政大学出版局
  • 「もの」という概念は、何も意味していな い。レヴィ=ストロースの表現を借りれば、「それ故、いかなる意味をも受け取ることができる」。  ~小松和彦「憑霊信仰論」
アンカー【ローティの感情教育】リチャード・ローティ
  • どこからどこまでが「人間」か、のような端的な事実性にともなうディスポジション(傾き/恣意性の存在)を前提にして感情教育をしようという戦略。
  • 感情教育なくして民主政治における良い社会は実現しない
アンカー【60年代サブカルチャー】
  • 60年代には共通前提があり、それゆえ共同身体性があり、それゆえ我々意識があり、それゆえ祭りがあり得た。少なくとも「世代の祭り」を可能にする共同身体性があった。
  • → サブカルチャー研究
アンカー【ワーク・ライフ・バランス】
  • 「ワーク・ライフ・バランス」は趣味の時間を増やすことだと誤解されがちだが、本質は「経済を回す」ための時間を減らして「社会を回す」ための時間を増やすことにある。
    こうした誤解が蔓延するのは日本だけのことだ。
    『格差社会という不幸』
アンカー【「われわれ」の範囲は恣意的】
  • われわれ」の境界設定の恣意性を覆い隠したい(見なかったことにしたい)のは、じつは市民の側。
  • ファシズム
  • どんな公正原理も、何らかの選別と排除を前提とする。
  • 全ての境界線は現行システムの産出物に過ぎないが、その理論的事実を再帰的に参照し選別と排除の営みが正当化され始めるや、社会は質を変える。

→幸福論remix 目次





保守のヒント

宮台真司bot

社会学2010年 

『保守のヒント』


 
宮台真司 著作●→今は平時でしょうか非常時でしょうか。平時であれば、ぼくも保守主義者を名乗ったかもしれない。でも、ぼくのみるところ、今は非常時です。共同体の基盤がまさしく風前の灯火です。

宮台真司 著作●→教育とは「恣意的だが非任意的な」パターナリズムです。つまり教育とは事実性を口実にして社会成員を束ねるファシズムの一形態です。

宮台真司 著作●→右翼の本質は主意主義です。主意主義の出発点は初期ギリシア思想です。これはスコラ神学を通じて社会思想へと継承される。初期ギリシアの思想が理解できないと右翼の本質が分からない。

宮台真司 著作●→ミメーシス並びにミメーシスを可能ならしめる社会的文脈の保全に、強くコミットメントするような、自分自身がミメーシスによって駆動される存在こそ、真の右翼。これを思想史に言及せずに書くと「サイファ」になります。

宮台真司 著作●→官僚はいつの時代も行動原則が同じです。いかに官僚制批判を展開しようが不変です。官僚制がいつでもどこでもそのようにしか機能しないことを前提にした上で、それを上書きするような別の外部的な権力を以て介入するしかない。

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『保守のヒント』
 中島岳志 著
 宮台真司氏とのロング対談を収録
 


13歳からの大学授業 未来コンパス

宮台真司bot

社会学2010年 

『13歳からの大学授業 未来コンパス』


 
宮台真司 著作●→自殺の背景は、基本的には孤独死と同じだ。マスコミは自殺はうつ病がもたらしたとか、経済苦がもたらしたとか報道するが、ちゃんちゃらおかしい。「金の切れ目が縁の切れ目」が最も大きな理由だ。

宮台真司 著作●→昔、日本は世界で最も犯罪率が低く、刑罰が軽い社会だった。犯罪者を共同体が包みこむという意味で、「共同体的温情主義」と呼ぶこともある。

宮台真司 著作●→結婚しない理由として「生活水準の低下』をあげるのは先進各国で日本だけだ。多くの国では、親元から離れることは当前で、そうなると貧しくなるから、助け合いの関係に入るために結婚するのが標準的だ。

宮台真司 著作●→僕は社会学者であると同時に映画批評家でもある。またいわゆるナンパ系の走りでもあるし、オタク系の走りでもある。僕らの世代はもともと両方を兼ね備えている人間が多いのだ。

宮台真司 著作●→皆さんの感じ方は社会によって方向づけられている。社会のあり方がへんちくりんだから、人間関係もへんちくりんになる。でも皆さんの人生は一回限り。社会のせいにしても皆さんの人生は始まらない。

宮台真司 著作●→利害打算や性欲で自分に近づいてくる人達に囲まれている場合、必ず一人寂しく死ぬことになるだろう。脅迫しているように聞こえるだろうが、それでいい。僕の言葉に深く脅かされて、自分の生き方を見直して欲しい。

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『13歳からの大学授業 未来コンパス』
 桐光学園特別授業  水曜社
 



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